自社ブランドのネイルチップが初めて届いたら、すぐにすべてを棚へ移さず、輸送箱、承認済みサンプル、注文仕様を揃えて確認します。合計数量が合っていても、柄ごとの内訳が違うことはあります。収納する前に、デザイン単位で数えるところから始めてください。
ここで行うのは、仕入れ先選びやサンプルの承認とは別の作業です。届いた商品が合意した内容に合っているかを確認し、違いがあれば相手に具体的に伝えます。以下は事業者向けの検品手順の提案であり、配送会社の補償規定や新しい販売条件ではありません。
箱を開ける前に、最終版の資料を揃える
注文の明細、提供されている場合は梱包明細、承認済みのチップサンプル、包装見本を用意します。デザイン相談を始めたころの画像には、後から変更した色や付属品が残っているかもしれません。確認には最終版を使います。
デザインごとの数量、合意したサイズ構成、一セットの内容が分かるかを確かめてください。資料同士で食い違いがあれば、届いた商品に近い方を勝手に正解とせず、仕入れ先へ確認します。
まだ量産前なら、サンプル承認のガイドで比較基準の残し方を確認できます。実物サンプルと、何を承認したかという記録は、両方を保管しておきます。
まず未開封の状態を記録する
届いた箱数を数え、配送情報と照合します。つぶれ、濡れ、破れ、開封されたような跡があれば、中身を移す前に撮影してください。接写だけでなく、どの箱か分かる識別情報と写真を結び付けておきます。
慎重に開封し、問題があれば中身がどのように収まっていたかも記録します。気になる商品は元の包装と一緒に保管し、撮影前にすべてをきれいな保管箱へ詰め替えないようにします。
たとえばUPSの申告案内では、破損した荷物の中身と包装を保管するよう案内しています。写真については、商品と内部梱包、配送ラベル、箱の外側などが挙げられています。これはUPSの案内であり、当社のすべての出荷がUPSを使うという意味ではありません。実際の配送会社の条件を確認し、発送者へ早めに連絡してください。申告期限や担当者は配送条件によって異なります。
住所や追跡番号が写ったラベルは、必要な相手に非公開で送ります。不具合を説明するために、顧客情報をSNSへ公開する必要はありません。
箱数、セット数、チップ枚数を混ぜない
まずデザイン別に完成セットの数量を数え、その後、一セットに合意した中身が入っているかを確認します。チップ一枚を一セットとして数えたり、写真に写る台紙の数から発注数を推測したりしないようにしてください。
説明用の例です。A柄100セット、B柄100セットを注文し、A柄120セット、B柄80セットが届いたとします。合計は200セットでも、内訳は違います。「数量200、問題なし」ではなく、「Aは20多い、Bは20不足」と残します。実際の顧客注文を紹介したものではありません。
予備品、サンプル、追加品らしきものは、用途を確認するまで注文数量と分けておきます。別の商品が余っていたからといって、不足している柄の代わりとして黙って在庫に計上しないことが大切です。
サイズや包装の種類を分けて発注した場合も、混ぜずに照合します。チップの柄が正しくても、台紙のブランド表記やサイズ表示が違えば、確認すべき相違です。
承認した実物と並べて見る
当社が確認している項目には、色差、台紙の材質、数量、目に見える仕上がりの問題があります。SENAILGLOBALでは、出荷前に完成セットを一つずつ目視検品しています。到着後の検品は、輸送を経て何が届いたかを記録するもので、出荷前検品とは役割が異なります。
届いたセットを承認済みサンプルの横に置き、同じ照明の下で比較してください。色の違いを伝える場合は、可能なら両方を一枚の写真に収め、補正していない原本も残します。照明や美肌フィルターが違うと、比較が難しくなります。
仕上がりや装飾を見た後、台紙と組み立てた包装を確認します。どの柄の、どのセットの、どの部分に違いがあるのかを記録してください。「品質が悪い」よりも、「複数セットで、承認した台紙見本と表面の仕上げが違う」の方が、確認を進めやすくなります。
手作業による違いがあり得ることと、装飾の破損、欠品、合意仕様との不一致を見過ごすことは別です。許容範囲が明確でなければ、該当品を保留して相談します。この記事では一律の許容差を設定せず、写真だけですべての色やフィット感を判断できるともしていません。
包装の問題なら、台紙・パッケージの校正記録と照合します。チップのデザインが合っているかという確認とは、分けて記録してください。
確認中の商品は販売可能在庫と分ける
「確認済み・販売可能」「確認待ち」「未検品」のように、担当者が迷わない状態表示を使います。写真を撮った後で、保留品を通常在庫に戻してしまわないようにしてください。
状態ごとの数量は、実際の入荷数と照合します。仮に200セット届き、190セットが販売可能、10セットが確認待ちなら、入荷数は200、販売可能数は190です。確認待ちの10セットが、そのまま確定した不良品数になるわけではありません。
同じ問題が複数見つかった場合は、実際に確認した数と、そのうち問題が見られた数を残します。一枚の接写からロット全体の不良率を判断しないでください。確認範囲を広げるか検討し、販売を進める前に仕入れ先と相談します。
相違点は一つの記録にまとめて送る
次はメールに使える項目例です。当社指定の必須書式ではありません。
- 注文参照と受取日:
- 箱の識別情報とデザイン参照:
- 注文数/入荷数/確認数/該当数:
- 合意した仕様、承認済みサンプルの参照:
- どこが、どう違うか:
- 商品、比較見本、関連する梱包の写真:
- 現在の状態:確認待ち、未販売、その他の状況:
- 希望する対応、または確認したいこと:
色や仕上がりなら比較基準との違いを、数量なら柄ごとの内訳を伝えます。輸送中の破損が疑われる場合は、箱の状態と内部梱包も添えます。まだ原因が分からなければ、見えた事実を記録してください。証拠がない段階で原因を決め付ける必要はありません。
仕入れ先による確認と、配送会社への申告は別の手続きです。返品、修理、廃棄をする前に、誰が次の対応を進めるか確認します。当社では、お客様に起因しない製造・梱包上の問題が確認された場合、必要に応じた補充を含めて対応を検討します。範囲、時期、発送方法は個別確認となり、連絡した時点で自動的に返金や即日発送が決まるものではありません。
対応が終わったら、記録と在庫を更新する
合意した対応内容を残し、完了後に在庫の状態を更新します。次回注文のために承認済み見本を保管し、未解決の商品を新しい基準見本に置き換えないようにします。
ご注文済みのお客様は、納品の記録をsales@senailglobal.comへお送りください。日本市場のご相談にはvisionailsjp@gmail.comも利用できます。対象の仕様を確認できるよう、注文参照は非公開で添えてください。
これから仕入れ先を選ぶ場合は、サンプル承認、検品、問題発生時の確認方法を発注前に聞いておくと安心です。ブランドカスタムの案内に現在の流れを、初回発注のガイドに依頼内容の整理方法を掲載しています。量産前の比較基準が明確であれば、受取後の相談も具体的に進められます。